INTERVIEW

インタビュー

HOME | INTERVIEW | 穴地正穀

 


 

また面白さを感じながらやらないと、仕事って続かないじゃないですか。だから常にそういうのは探してるかもしれないです。
 
(株)北ナニワ 代表取締役社長 穴地正穀
 

大学時代のアルバイトの時にこの仕事の面白さを感じたそうですね
この業界に入ったきっかけは、大学に入学してアルバイトを北ナニワで4年間やったこと。アルバイトは面白かったですね、純粋に、そうでなかったら大学の4年間で続けられへんし。アルバイトで入った時は普通の、荷物運びからやってたんですけど、徐々にそんな荷さばき、ターレとかそんなん運転さしてもらったりとか、いろいろ経験とか積んでいくのが。大学の後半のほうになったら、近郷(きんごう)売場という違う売場があるんですけど、葉物野菜とか扱うところです。そこでアルバイトでもセリで買うのを任されたり、そういう面白さもあった。
その頃は朝の4時半から、7時か8時まで。それでまあ学校に行ったりして、土曜日は1日やって。ほんなら、まあ他の友だちと比べて実入りもあったし、朝の時間に働いてるから、夜に遊ぶこともできたし。ちょうどいいなと思いながらやってて、まあその時は身体も全然しんどくなかったから、ここの仕事に魅力を感じてたのは確かですね。
でも、卒業してからまったく違う業界の会社で働いていました。3年くらいやって、仕事の面白みが薄かったんかもしれないし。一生の仕事としてどうなんかなとか思ったりもして、いろいろ考えてここに戻ってきて、ちょうどタイミングも合ったんです。その当時は、今はもうないんですけどセリとかがあって、仕事に面白みがあったというのも、戻ってきたきっかけでもあるかも。
 
その面白さをもう少し詳しくお願します
何が面白かったんやいうたら、よくはわからない、ひとつひとつはあげられへんけど。仕事に変化があったから、面白かったんかな、変化が激しい。そういう面白みがあったんかな、いつも同じような仕事じゃなくて。例えばキュウリでも産地はどんどん変わっていくんで、そういう変化が。産地の天候とかも当然見てますし、値段だけやなくてね。それは今でも、だからよその業界と比べたら、変化があるから面白いんかなと思います。
若い時はセリで買って、そのセリの商品を売り切るまでという、それは面白かった。今はある程度、計画発注になってきてますから、大きく買い方は変わってきてるけど、自分が買って売るというのはそんなに変わらないんで。そういう、買ってから売るまでの感じっていうので、面白みを感じてるかな。また面白さを感じながらやらないと、仕事って続かないじゃないですか。だから常にそういうのは探してるかもしれないです。同じ仕事ばっかりしてたらね、僕の性格では続かないかなという。
 
北ナニワの代表として
お客さんに怒られんのはしょっちゅうやったし、謝りに行くのもしょっちゅう。でもね、謝りに行ってその後で仲良くなったお客さんもいてますし。やっぱりお客さんが喜んだときは嬉しいし、それで儲かったなと言えるとき。そんな、常にある場面じゃないですけど。商いなんで、信用だけは崩さない様にしたいなと、お客さんも同業者も含めてみんなに対して。約束をして、後で破るようなことをしたら、それは信用を落としますんで、それは。そういうことがないようには心掛けてます。言ったからには出来る様に、それはやってます。
北ナニワで働いているのは社員が2名、パートさんは10名くらい。現場は川添君が全部取りまとめてやってくれて、僕はあんまり口出ししないようにやってます。若いパートさん達は、どうしても子供さんの用事とかあるんで、そういうスケジュールに合わしていって、仕事が出来易い様には心掛けてます。
何年後という単位でいったら、そら10年後には、今よりも大きな仕事をしたいというのはあります。いまはまず、少人数でも上手いこと回せる、今よりも良く回せる、そんなやり方をシステムも含めて考えてます。作業環境も良くなるようにということで。こっちのが効率がええんとちがうかというパートさんの意見もある聞きながら。
 
仕事がお忙しいようですが
僕は夕飯は、絶対に家族みんなと食べるようにしてます。夕方の4時くらいには帰るから。仕事も今はノートパソコンで確認出来るようになってるんで、常に会社におらなあかんということは、なくなりましたしね。休日はほとんど家族で買い物に行くんが多いですかね、子供も大っきいんで、あんまり遊びに行くいう場面もなくなってきてて。
 
若い方へのメッセージなど
こんな事がいいですよとは言えないですけど、僕もギャップに苦しんだことがあったんで。僕がそうやったように、やりがいを自分で見つけれたらいいかなというのは。やっぱり自分で見つけたやりがいで仕事していくのが、長続きするコツかなと思うし。最終的には自分で見つけるもんやと思いますけど、それは、自分の子供にも「自分のしたいことをせえ」と言ってる。それを見つけるのは時間かかると思うけど、絶対に20代で見つかると思うんで、長い目で見て見つけるんがいかなと。