ナニワグループについて
昭和39年に東部市場(大阪市中央卸売市場東部市場)ができるときに、私の父が今の株式会社ナニワを作ったのが始まりです。その頃はモノが無い時代でしたので、野菜が売れて本当に忙しかったようです。
そのあと、得意先が奈良にも店舗を出すということで、奈良市場(奈良県中央卸売市場)に株式会社奈良ナニワを、次に北部市場(大阪府中央卸売市場)に株式会社北ナニワをつくりました。そして、量販店が増えてきて袋詰めが必要となり、東部市場で借りることができたスペースで始めたのが、株式会社ナニワカコーです。
ナニワと奈良ナニワは青果仲卸業、主に卸売会社が仕入れた商品を、市場で買って量販店などに販売をします。北ナニワとナニワカコーは小分け、袋詰めなどパッケージ加工が主な業務です。
私のなかでは、それぞれの会社に中心や上下関係はありません。ナニワ、奈良ナニワ、北ナニワ、ナニワカコーで、ひとつのチームだと思っています。東部、北部、奈良と3つの市場で業務をし、青果仲卸業と加工部門を持っています。簡単ではないですが、もっと相乗効果を生む“ひとつのチーム”になってほしいですね。それが私の理想です。
市場と仲卸 時代の変化の中で
市場は食卓に欠かせない生鮮食料品を安定して届けるプラットフォームです。もちろん時代が変わり、やり方やその意味は変わってきてるかもしれませんが、生産者の川上と販売者の川下の真ん中に入って、いろんな調整をするという役割は変わりません。そういう意味では、市場は昔からあるグーグルのようなものだと思っています。グーグルはプログラムが動いているプラットフォームですが、市場は人が汗をかいて動いているプラットフォームです。ただモノが溢れている時にできたプラットフォームですから、こんどはモノが少なくなくなってきて、どうやってそこに集荷していくというような、また違ったプラットフォームとしての在り方も考えていく必要があります。
市場から商品を買い、量販店などに販売するのが仲卸の仕事です。天気などの影響を受けて生産量が変わる野菜や果物の適正価格を見極めながら、安定的に青果物を流通させることは、仲卸業者の重要な役割です。ただ、これからは時代の変化とともに、ビジネスの環境も厳しさを増してくると思います。パッケージなどの加工を含めた商品の企画、物流サービスなどを合わせた仲卸業者であるナニワ独自の付加価値を、いかに生み出すかということを考えていかなければなりません。
大きな原動力は『人』
私たちナニワグループが今日まで成長を続けることができた大きな原動力は『人』にあります。社員、アルバイト、パートの方々、すべての人がナニワグループの大きな力なのです。これから青果業界にどんな変化があったとしても、このことは変わることがありません。ですから、ひとりひとりが今より少しでも働きやすい環境になるように、会社としても取り組んでいくつもりです。
働く人にとってもナニワグループは、活躍できるチャンスが多い会社だと思います。私自身の目も届きやすい組織ですし、新しいことに挑戦することを後押しする雰囲気を大切にしているからです。
ナニワグループのこれから
あたりまえのことかもしれませんが、「ナニワさんに頼んだら、ちゃんとした商品が来るな」、「ナニワさんに任せたら安心やな」と言ってもらえるような会社でありたいですね。そのためにもナニワ、奈良ナニワ、北ナニワ、ナニワカーがひとつのチームとして力が出せるような組織を作っていきたいです。
あと高齢化社会に向けて健康寿命のアップに貢献したいですね。そのための『安心・安全な野菜』を提供していきたい。健康のことを考えたときに、食べ物の中で一番に来るのは野菜ですから。野菜をちゃんと食べるということ。もちろん野菜だけではないですが、野菜は人が生きていく上で欠かすことはできません。これからも自信をもって、この仕事をやっていきたいと思います。
体表取締役 社長 鍋本雅巳
PERSONALITY
ナニワが求める人物像
人と話をすることが好きな人
コミュニケーション能力
青果仲卸業で仕入れた青果物を販売するためには人と話し、コミュニケーションをとることがとても重要です。お客様はもちろん、仕入れ先や生産者などいろいろなところで情報を交換しながら、次の仕事に生かしていくことが営業の大きな力となるからです。
業務を円滑に進めるための社内での情報伝達や意思疎通などにもこの力が欠かせません。また、社外での勉強会などで他の業界の人とも積極的に話せる人はより多くのことを学んで成長ができるからです。
黙々と仕事をすることが好きな人
集中して取り組む力
人と話すことはできるけれども、自分の担当する仕事に集中して黙々と取り組みたいという人もナニワグループでは活躍する機会が多いと思います。
青果物サプライチェーンの川上である「生産者」と、川下の「消費者」を結ぶコーディネーターとして、人々の生活に欠かせない青果物を流通させるナニワグループには、そのような希望を持った人が活躍できるフィールドがあります。
ITについて興味がある人
ITへの高い関心
私自身がエンジニア出身ということもあり、ITについては高い関心があります。最新の動向を知るために、東京などへIT関係の展示会を見にいくこともあります。5Gの時代がもうそこまで来ていますが、この通信技術の進歩も青果業界にも大きな影響があると思います。専門的な知識を持っているということではなく、ITに少しでも興味がある人も求めています。
新しいことにチャレンジしたい人
「なんでも、やってみいや」これがナニワの基本
これは私の口癖かもしれませんが、ナニワグループではそれが基本です。上手くいくかなんて、やってみなければわかりません。やってだめだったら、やめればいいんです。もちろん会社の根本にかかわるようなことは問題ですが、そうでないものは、どんどん私に提案してチャレンジをしてもらいたい。そういう気持ちを持つ人にはチャンスが多い会社です。