ナニワはクリエイティブな会社です。自分で仕事を作る。仕事をするんではなくて、自分で仕事を作る。そういうことができる会社です。
(株)ナニワ 取締役 開発企画担当 中尾純也
入社されたきっかけなど
入って15年くらいですかね。前は薬業関係、薬の販売、同じような職ですね、製薬会社から薬を買い受けて、問屋さんという。その後に市場の冷蔵庫の管理の仕事をしてました。その冷蔵庫が廃止になりましてね、それでナニワにお世話になりました。
はじめは森下さんの下にいました。電算というんですかね、だからまあ伝票を発行したりだとか、システムが変わるときに、あのLANケーブルここ差しといて、差して回ってとかいうのはやってましたね。2年くらいやってたかな。そっからもう営業、だから朝早よ来て、荷物配るような仕事でしたね。
今は営業が仕事ですね
いまの仕事はなんせね、産地から消費者までの全般です。その全般ていうのは何かっていったら、やっぱり出荷者、生産者は1円でも高く売りたいわけですよ。でも消費者は1円でも安く買いたい。100円よりも98円で売ってるお店のほうがいいわけですよ。でも生産者は1円でも高く売りたい、100円で買いますて言うても、120円で買いますという人が出てきたら、そっちに売ります。というのが、毎日繰り返されて、その中で勝つか負けるかなんですよね。だから、そのバランスをとる仕事ですね。
そこんところで、僕らの仕事って何かと言うたら、“気持ち”なんですよ。まあ、生産者も消費者も素人なんですよ、両方ともが、この人たちは好きなことを言います。だから、この間にプロが入らないと、両方ともが共倒れしますよ、ていう仕事なんですね。そこの間を埋めるのが“気持ち”なんですよ。だから、僕らがいないと、この両者はケンカします。ケンカしたときに、もう両方ともが無くなってしまうんです。
人が生きている以上、欲というのが出るんです、人は、絶対に。欲というのは欲しい欲じゃなくて、逆に言うたら安く買いたい欲もあるんですよ。高く売りたい欲もあるし、だからこの欲がある以上、人間は絶対に欲があるから、誰かが間に入らないとだめになるんですよ。だから、誰かが僕たちのような仕事をしないと、お互いがやっぱり、だから僕たちはどっちにもいい顔してたらだめです。時には厳しいことも言います、はい、どっちに対しても、消費者に対しても、産地に対しても、はい。
この仕事で嬉しかったことなど
だから、僕らはどっちかいうたら、目指してんのは勝つ、勝つに売ると書いた商売。勝てる商品を、他店よりも勝てますよっ、ていうものを送りたい、で、最後に笑いを売る商売に変えるていうのが基本なんですね、僕がずっと思ってるのは。だから、やっぱりそれが、勝つを売れた時ですね、WIN WINとかいう言葉がありますけど、基本そういうことってなかなかないんですがね。でも、それがやっぱり、うまいこと行く時ってあるんですね。そういう時はやっぱり嬉しい。だから、それを目指しています。
将来の仕事のビジョンなど
やっぱりこう、ひとつの、そういう僕も夢みたいなもんがあって。だから、やっぱり、産地からお客さんに対して、うまいことこう流れる、流れを作る、ていう部分なんですけど。それを、ひとつでもできて、また次の、次のって。一個ができれば、やっぱり楽しくなってきますんで、まあそういうところですかね。
だから、ビジョンみたいな大っきなものはないです。はっきり言うたら、今の現状維持でえんんじゃないのって思います。ということは、現状が一番素晴らしいんで、もうこれ以上のもんがあんのかなって思います。だから、進歩がないっちゃ、進歩がないですけど。先に何かするよりも、今やっていることをどんどん追求していく方がいいんじゃないんかなと思います。
今が、常に今がマックスであるように、努力する。たぶん、そういう職業やと思いますよ、あの、僕らの仕事っていうのは。あの、よく言うんですけど、やっぱり、一人が仕事する限界てあるんですね。だから、僕よう言うんですけど、両手広げて、これがひとつの限界なんですよ。もうこれ以上、手出したら、たぶん漏れるんですよ、仕事って。ほんなら、僕が思うのは、ナニワの全社員がみんな両手広げて、そんだけの仕事ができれば、もっと大きな仕事ができると思います。だから、それをいかにして広げていけるか、っていう感じです。
若い方へのメッセージなど
ナニワはクリエイティブな会社です。自分で仕事を作る。仕事をするんではなくて、自分で仕事を作る。そういうことができる会社です。
仕事を作るということ、ようは、発想力とか。クリエイティブなとこていうのは、そういうことなんですよ。たとえば、この市場も、この先なくなるかもわからない。もう市場法も変わって、もう市場もいらないよと。そうなったときに僕らの仕事なくなるかていうたら、なくならないんですよ。それもだから、欲がある限り、まあその欲にどんだけ応えるかですよね。
だったら、そういう時になったら、最終的には畑で商売してもいいわけですよ。どっかの畑行って、これ売りたいねん、これなんか売れへんかなと、ほなバイヤー呼ぶわって、5人くらいバイヤー呼んで、どないやのこの畑て。この商品100円で買ういうてんねんけど、ほなうち、120円で買うでて、こういう商売もできるわけですよ、はい。だからフィールドがない、僕たちには、はい、どこ行ってでも、商売はできます。だから普通の仕事のように「何時から何時まで、こういうことやって、こうだよ、で、仕事終わりました、おつかれさまです」という仕事ではないです。だから、仕事は面白い、やる気があるんだったぜひ来てもらいたいです。
趣味など
ごめんなさい、基本的には仕事が趣味です。仕事の中で遊んでるし、遊んでる中で仕事があるし。だからね、まあ言うたら、その仕事が遊びみたいな、うん、だから、砂場で遊んでた延長上ですわ、はい。だから自分のテリトリー侵されたら怒ります。「俺の遊び場やんけ」みたいなとこあります。